この治療は主に腫瘍摘出直前に行います。術中において腫瘍由来の大量出血を防ぐ目的で行われます。
脳血管撮影にて脳腫瘍は中硬膜動脈より栄養されています。
ここにマイクロカテーテル(2mm以下のストローのような管)を入れて、ここより塞栓物質をゆっくり流します。
最終血管撮影像ですが、栄養血管は閉塞し、
脳腫瘍は描出されなくなりました。
後日、腫瘍摘出を行いましたが、術中脳腫瘍からの出血はほとんどありませんでした。このように血管を多く含む脳腫瘍の場合、術前の塞栓が有用です。我々は塞栓物質として、コイル等を用いています。