内頚動脈狭窄部をバルーンにて拡張した後、再狭窄が強く予測される時はステントをカテーテルに載せて、患部に運びます。ステントの種類に応じた方法で拡張し、留置してバルーンを抜去します。血流を保持したまま、狭窄部も改善しました。
一過性虚血発作(右上肢の麻痺)にて来院、脳血管撮影にて下図のごとく関連する内頚動脈に高度の狭窄があった。
【内頚動脈狭窄(ステント)アニメーション】
もし急性期に脳組織がなんとか点滴治療で持ちこたえることができた後、まだ高度に(70%以上)血管が細く、しかも血液の流れも悪い時、今後さらに細くなり最後つまってしまわないように予防的な意味で慢性期に経皮的脳血管形成術(風船治療)により広げる場合もあります。
フィルターワイヤーを病変遠位部で広げています
前拡張を行っています
ステントを病変部に誘導しています
最終的に血管が充分拡張しているのがわかります
フィルターワイヤー内に捕捉された血栓が確認できます