身体拘束とはMedical Restraint(医療拘束)とも言われており、患者様自身への不利益になる自傷行為の防止(チューブの自己抜去、ベッドからの転倒による打撲、骨折)や、医療関係者や他の患者さんへの他害(せん妄による危険行動)を防ぐために行われる行動制限を指します。
しかし長期の身体拘束を行った場合、入院患者さんの身体機能の低下や圧迫部位の褥瘡(皮膚の血流が低下することで生じる皮膚病変)の発生を招き、食欲の低下、心肺機能や感染症への抵抗力の低下をもたらす可能性があります。
以上の理由から当院では、原則として身体抑制を行いません。しかしいろいろな疾患をお持ちで入院中一定期間の安全性を担保するためにやむを得ない患者さんに関しては当院の身体拘束最小化チームの決定により、厳重な観察をしながら一定期間施行させていただくことがあります。少しでも患者さんの有益となるよう頑張ってまいりますのでご理解の程よろしくおねがいします。
医療法人光風会 長久病院
身体拘束最小化チーム