当院での治療法は、いろいろな面で多くの制限があり、どの脳外科病院でもこの治療ができるわけではありません。いくら技術があっても古い撮影装置を用いた手術は、手術に伴う危険性が高まることがあります。当院ではこの手術がより安全により円滑に行われるために2011年11月よりフィリップス社の高性能最新脳血管撮影装置(BI-PLANE FLAT PANEL DSA)を導入しました。
この撮影装置は多数の血管内治療支援機能が装備されています。 とりわけ血管内手術をする上で有用な機能として次のようなものがあります。
今まで見えなかった細い血管や動脈瘤の形状が鮮明に写し出され、さらに動脈瘤などの病変に対して多方面からの立体視が可能になりました。撮影に必要な造影剤の量も少なく、全身への影響も最小限になるように設計されています。最早これなしに血管内治療はできないと考えています。
血管撮影像のデータから正確な血管の径が計算されます。これは血管のサイズの合った治療器具を選択するためには不可欠です。
血管の内側より血管の内部構造が映し出され、治療決定する上で
重要な情報の一つです。