血管に詰まった血栓をウロキナーゼという薬を使って溶かす治療です。
発症から2時間で来院されました。
症状は失語、右手足の麻痺(全く動きませんでした。)
Dynamic CTという脳血流の検査では左の血流が
右より低下しているのがわかります。
このままだと後遺症を残す確率が非常に高いことが予測されます。
左の中大脳動脈の本幹が閉塞しており、
これによる神経症状が出現していることが分かりました。
家族に説明をし、承諾のもと、血栓溶解療法を施行しました。
マイクロカテーテルという細い管を病変部まで誘導し、溶解剤を投与しています。
治療後の撮影です。
詰まっていた血管が再開通しているのがわかります。
この患者さんは直後より症状が良くなり、後遺症は全くのこりませんでした。