以前より誰もがその結果に注目しているのですが、定まったものはないように思います。なるほど大きな研究にて大きい動脈瘤、部位により破裂しやすいということは納得ができるのですが、欧米の論文にて論じられているように、部位によっては数ミリの小さな動脈瘤は破れないという結論には首を大きく傾げざるを得ません。実際、脳外科治療の現場で我々が治療している破裂脳動脈瘤はほとんどが7mm以下であり、瀕死の状態に陥って搬送されてきます。
外来にて未破裂動脈瘤を指摘したとき、この小さな動脈瘤は破れませんとは言い切れないのでは、という思いを臨床の場で絶えず持っています。